それでも、強く生きる。ADHDの高校13年生

ADHDやその他いろんな症状を持つ自分が強く生きていくためと記録のためのブログ

体験入学。新しい世界。

米粒です!

今回はまた、高校時代の自律神経失調症のときの続きを書いていきたいと思います。


毎回まとまりのない文章ですいません‥


いつも読んでくださっているみなさんに感謝しています。


ではいこう!


・学校選び


親父からは反対されていたものの、母親と担任からは専門に行くことを認められた。


反対を押し切ってでも自分の人生だから

行きたいと思ってた。


朝起きてから学校に行くまで

学校から帰って寝るまで


当時はガラケーであまり調べていなかったから、学校から配布された大学、専門一覧みたいな分厚い本を見よった。


俺の行きたい専門はだいたい目星がついていた。

姉ちゃんの卒業した専門の姉妹校に美容専門学校があり、兄弟割で入学金がかからなかったというのが大きな理由で

あとは家から通えるということなど。


そして11月15日の日曜日、体験入学に行くことにした。


・新しい世界


相変わらず体調は良かったり悪かったりを繰り返してた。


体験入学行ったときに体調悪くなったらどうしようと悩むこともあったけど、当日の朝は体調は安定していた。


その専門(以降F校と呼ぶ)へは自転車で50分ほど。

寒くなってきて冷たい風が顔に当たって痛くなる。

それでもバスや電車は使いたくなかったので必死にペダルを漕いだ。


F校に早めに着いたので、近くのコンビニでホットコーヒーを買って飲む。

自転車を漕いで暑くなってはいたがまだまだこれから冷える11月。コーヒーの温かさが身体にしみこむ気がした。


F校のロビーに入ると、大きいエントランスに社員証を首に下げた女性が2人、茶髪ベリーショートの男の人と金髪でゆるふわパーマをかけた女の人が迎えてくれた。


「米粒くんですね?お待ちしておりました」

と茶髪の先輩が頭を下げてくる。

眉毛も爪楊枝くらい細くキリッとしていて怖いイメージだったが、物腰は低く話しやすかった。


少し話したあと、エレベーターに乗ってとある部屋に案内された。

そこには教室くらいのスペースに規則的に置かれた長テーブルがあり、テーブルに美容室で見たことがあるマネキンウィッグがセットされていた。


「今日はワインディングっていうパーマをかけるやつをやるから!このウィッグをこれで濡らしてみて」

と霧吹きを渡された。


初めてだった俺は霧吹きをひとふきしただけで終わらせてしまい、

「ちょっとwこれじゃ巻けないよwもっと滴るくらいまで!」と先輩はまんべんなく霧吹きをかけた。


その後ロットの巻き方、輪ゴムの留め方を教わり、時間を忘れて練習した。

決してうまくできたわけなかったが、俺は楽しくて仕方なかった。


なぜなら高3になってから毎日が殆ど同じ授業の繰り返しになっていて、

さらに居残り、放課後課外、クラスのストレス

その嫌な学校を忘れられるうえに

新しいことがこんなに楽しいことなんだと実感したからだ。


その日の体験入学には俺ともう1人同い年と思える女の子が来ていて

女の子はゆるふわ先輩から教わっていた。


しばらくするとエントランスにパリっとしたスーツを着た30代くらいの男の人が入ってきた。

「今日は米粒くんと〇〇さんだね。」

社員証をぶら下げた講師に確認している。


体験入学の後半はその男の人による校舎見学、進路の話し合いなどをして


最後はスタッフ全員が見送ってくれた。


高校の体験入学のときは生徒も多くそこまでしっかりした対応はあまりなかった為、


「専門ってマジですげえ!」

と。あのときの俺はきっと目がキラキラしていただろう。



・進路相談


そして進路の話し合いのときに俺は担当の人に親父から反対されていることを話した。


すると

「米粒くんの言う通り、自分の人生なんだから、ぶつかってみるのもいいと思うよ。」

と言われた。

文面だけではシンプルだが、当時まだ人生経験の少ない俺からすればとても勇気をもらった気がする言葉だった。


加えて特待生の話をされた。

「米粒くんは進学校だから、特待生試験を受けてみれば?うちは国語と英語の筆記試験で

授業料半額とかの人もいるから」

と。

家計に余裕が無かった俺にはこれほど嬉しい話はなかった。


親父の反対など忘れ、残りの11月は特待生試験へ向けて勉強していた。

幸い、11月後半までは比較的体調も良く

復活の兆しが見えていた。


そう、11月の後半までは‥。


続きます!