それでも、強く生きる。ADHDの高校13年生

ADHDやその他いろんな症状を持つ自分が強く生きていくためと記録のためのブログ

小さなことでも言葉で伝える。まとめ

米粒です!


以前の記事に引き続き、

「言葉で言わないと伝わらない」

というテーマでお話して行こうと思います。


前記事はコチラ↓

https://grainofrice.hatenablog.com/entry/2019/12/20/021646


続きなので、まだvol.1を読んでない方は

こっちから読んでもらえたら嬉しいです!


ではいこう!

高校時代も専門学校のときも、

「冗談が通じない」

「場の空気を読むのが苦手」

ということに悩んでいた。


けれど、本当に苦しむことになったのは

学校を辞め、アルバイトや仕事をするようになってから。


これは仕事先の上司にもよるが、

ときにはかなり指示の出し方がわかりにくい上司がいたりする。


しかも、そのわかりにくい指示で

「察しろ」

とか

「理解しろ」

という高等テクを求められる。


一例として。

俺はけっこう長い間ピザ屋でアルバイトをしていた。

んで25歳のとき。


ピザ屋でのアルバイトでは

街中を走っている配達員の仕事をイメージすると思うけど

ベテランになったら後輩が代わりに配達行ってくれたりして、店内業務のほうに回されるんよ。


んで苦手な先輩と一緒に、食材の仕込みをしよったわけ。


んで俺間違えて

日付が古いやつが冷蔵庫にまだあったにも関わらず

その存在に気づかずに

日付が新しい食材を開封して仕込みしよったんよ。


たら数分後それに気づいた先輩が

無言だけどまるで「気づけよ」

と言うように

冷蔵庫から古い日付の食材を俺の横にポンと置いた。


俺は置いてくれたことで

(ああ、丁寧に次に仕込む分まで冷蔵庫から出してくれたのか)

と思ってしまった。


これが認識の違い。


なので

「ありがとうございます!」

とお礼を言った。


するとその先輩が

何がありがとうございますや!!バカかお前は!」

といきなり怒り出した。


当然ポカーンとする俺。


そしてその後も

「こんなに長いこと働いとるのにそんなこともわからんとかお前終わっとるわ」

とかめっちゃ説教された。


いやいや。

たしかに食材の箱ごとに日付シールは付いている。

そして日付の古い方から優先的に使うというのは当たり前。


日付古いほうに気づかなかった俺も悪い。


だけど程度はあれど優先順位を間違えることは誰にだってある。


そしてさ‥

そんなにキレるくらいなら、

俺の横に置くときに

「日付が古いやつがこっちだから、

先にこっちの物を使って。」

って言ってくれればいいやん。


エスパーじゃないんだから。


その日以来、

(先輩は昔からうすうす気づいてたみたいだけど)

俺はその先輩に

「いい歳して気が利かないやつ」

というレッテルを貼られ、

事あるごとに

「なんでそんな事もわからんと?」

と言われることが多かった。


先輩が仕切ることが多い職場だったので、なるべくその先輩とシフトが被らないようにし

被ったときは最低限しか一緒に仕事をしないようにしたのでわりと長い期間勤めることができたけど

毎日一緒とかだったら多分俺は追い詰められて精神ぶっ壊れていたと思う。


・掃除のお仕事


俺は福岡に戻ってきてから、掃除のお仕事を11月までしていた。

その仕事でも俺は注意されまくった。

多分、1、2位を争うレベルで今までで向いていなかった仕事だと思う。


とにかく不注意や見落としが多い特性を持っているので

普通の人だと気づくゴミとか

髪の毛とかめっちゃ見落としていた。


ちなみに、目が悪いわけではない。

(裸眼はめっちゃ悪いけどコンタクトだから1.0はあるはず)


だけど先輩や社長に


「ここ掃除した?」とか

「髪めっちゃ落ちてるやん!視力悪い?」

とか何回言われたかわからない。


ちなみにそこの会社では研修期間があり、

最初の1ヶ月はひたすらお風呂の掃除で

ほぼ全員が1ヶ月足らずでお風呂を卒業して

違う場所の掃除に進んで行くんだけど


俺は

「1ヶ月おってまだこのくらいしかできないの?」

とか

「何を考えて仕事してるの?」

とか言われまくった。


ピザ屋の先輩とは違い、

怒られるわけではなく注意だし

社長も心配してくれたけど


なんていうんだろう。

心配されると逆に

「なんでここまで俺ってできないんだろう」

って自信を無くしてしまった感じ。


おっと、話題が逸れていたww


ある日、社長と一緒の物件を掃除していて

お風呂掃除を終えた俺は社長にチェックをお願いした。


チェック漏れで洗面器に髪の毛がついていたらしく、


社長が「かみ!」

と言った。


俺は拭き上げのペーパー(紙)が必要なのかと思い、急いで仕事用のカゴからペーパーを持ってきて社長に渡した。


すると社長は笑いながら

「どういう思考回路?ww」

と少し呆れたような声を出した。


ここでも、

「髪の毛が残ってるから気をつけて」

みたいに伝えてくれたらなあと思った。


・全部言わなくてもわかることは多い


例えば子供が、

「お母さん、ごはん」

と言うのは

「ごはんを食べたいから作って」

ということは分かるし


学校で小学生が先生に

「先生、トイレ!」

って言うのもよく聞く話。

もちろんこれも

「トイレに行きたいです」

とまで言わなくても分かる。


赤ちゃんでもお腹が空いたりオムツを替えてほしいときは泣いて伝えるし


犬や猫など動物も鳴いたり吠えたりしたら

「お腹すいたんだな、エサあげないと」

と分かるだろう。


・なるべく、伝わりやすい言葉を心がける


でも自分たちは犬や猫ではないし

赤ちゃんでもないから

話し合うことができる。


俺はピザ屋にいたときに店長代理という、

店長が休みの日に店を切り盛りするポジションにいたことがあるけど


俺は多分、「そこまで言われなくてもわかりますよ笑」

って裏で思われていたくらい、細かく指示して、

「わからんくなったらすぐ聞いて」

と言っていた。


自分自身が、言ってくれないとわからないということでものすごく悩んだので、

もし後輩が同じ悩み持ってたりして

頭ごなしに怒られるのって嫌だと思うから


向き合うことを心がけた。


他にも家族や昔からの友達とかだと

ツーカーみたいに

言葉足らずでも通じることが多い。


だけどちょっとしたズレで

口論になる可能性だってある。


俺もまだまだ勉強不足って思うけど

極力伝わりやすくなればと心がけている。


・発達障がいを取り上げた番組


以前、世界仰天ニュースというテレビ番組で

「空気がわからない女性」

というテーマが取り上げられていて

発達障がいを持つ女性の苦悩の話だった。


俺はその女性に共感できることがかなりあった。


印象に残っているのが、

その女性が旦那さんに

「私は、言葉で伝えてくれないとわからない。

このくらい言えばわかってくれるだろうと期待するのは無理だと思ってほしい」

と伝えた。


すると旦那さんは、


(以前今日は飲み会で遅くなるからと言って帰ってきたら食事が用意してあった。

遅くなるとは言ったけど、食事はいらないとは言っていなかった)

ということがあったことが心当たりとなり

その後は些細なことでもちゃんと伝えるようにしたというエピソード。


・最後に


自身が発達障がいで伝えるのが難しい、

人の発言が分からない

という人はもちろん、


発達障がいの人を家族に持つ人、

仕事などで関わる人も


より多くの人に知ってもらいたいと思い、

この記事を書いた。


些細なことでも、

上手じゃなくても

伝えることでわかってくれることがある。

少しずつでもやってみましょう。


最後まで見ていただいてありがとうございますm(_ _)m


#発達障がい

#ADHD

#ASD